青[あお]:<名>蒼、藍とも表記。呉須(ブルー)とも。神秘の色。 その神秘はコクトーも語る。われわれは、その神秘に目を奪われて沈黙する。
飽きる[あきる]:<動>自分の痴愚に気づく。
新しい[あたらしい]:<形>度忘れしていて知らない気がする。 或いは死のような。或いは人類の手の届き様が無い叡智の薫りがする。
鮎[あゆ]:<名>別名香魚。小さいときは天麩羅に、大きくなってからは塩焼きに適する、一生が花の魚。人間も見習えばよい。
アルコール[alcohol]:<名>C2H5OH。芸術という車と堕落という車に共用できる魔法のガソリン。
映像[えいぞう]:<名>著作権を気にせずに画像や景色を切り貼りして投影する詐欺。
傘[かさ]:<名>雨が降ってきたとき頭上に幾ばくかの面積をもつ布を広げて自分を慰めるための道具。 ひとがこの道具に慰められる理由は現在調査中。
キェルケゴール[Kierkegaard]:<人名>絶望が「死に至る病」であることを発見したひと。 発見したからといってその病から逃れられるわけでもない。
公演[こうえん]:<名>妄想が無花果の葉っぱの代わりに金で局所を隠した姿で人前に晒されること。
紅茶[こうちゃ]:合法麻薬のうちのひとつ。葉っぱの類。一定の手続きで沸かしたての湯を注ぐと、陶酔の液体が得られる。
収入[しゅうにゅう]:<名>早く生活水準に追いついてくれることを切に願われるところのもの。
西瓜[すいか]:<名>夏場のネクタル(不死の食べ物)。持つだけで幸福になると言い伝えられている。漬物にもなる有用食材。
生活水準[せいかつすいじゅん]:<名>欲望の結果。
蝉[せみ]:<名>西瓜の恩恵に反して齎される爆発性危険物。有効期限は1週間。合言葉は大量発生。不発弾を発見しても踏まないように。
―の幼虫[―のようちゅう]:蝉の移動式製造工場。多くは地下で秘密裡に稼動するという。
―の抜け殻[―のぬけがら]:蝉を発射した後の砲台。その損傷具合が蝉の威力を証明していると言えよう。
チケット[ticket]:<名>公演の際にばらまかれる免罪符。これがあれば、公演の姿を拝めるし、どんな文句をいっても許される。
出口[でぐち]:<名>ここに誘導すること。
脳[のう]:<名>桃灰色の不可思議な物質。自分のしでかすことを自分で理解しない放蕩息子。
鋭意作成中。続きは暫し待たれい。